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煌めくチケット風ステッカー

こんにちは、印刷通販デジタのデザインチームです。
今回は、「チケット風ステッカー[ホログラム-レンズ]」をご紹介します。

その名の通り、チケットの形をしたステッカーを煌めきが強いホログラム素材で作ってみました。

レンズでの表現の模索

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ホログラム-レンズ

今回使用した「ホログラム-レンズ」という紙種は放射状に光る四角形が連続する模様です。
この紙が使われていて最も代表的な商品がビックリマンシールです。
ビックマンシールのデザインは、中央にイラストや文字が配置され、背景はホログラムの素材そのものを露出させた形です。イラストや文字の下には下地としてホワイトインクを印刷することで、マットではっきりとした発色になり、背景とのギャップがレアリティを演出しています。
昔から有名なこともあり、オマージュしたデザインで作られているものを多く見かけます。

このようなデザインは、レンズの模様を全面にしっかりと表現する定番の使われ方です。

しかし、あえて模様がはっきりわからないデザインにしたらどういう印象になるんだろうと考えました。
多くのステッカーを受注していますが、そういったものは正直あまり見たことがないです。そこで今回の試みは、ホログラム-レンズの模様を精細に表現してみました。


放射状の光が複雑な煌めきを演出

ホログラム-レンズの四角形の模様は1辺あたり6.5mm程度です。それを基準にさまざまなサイズ感のデザインをレイアウトしてみました。

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例えば、右側のドーナツ状のオブジェクトは、ホログラムの模様がかすかに見えるくらいの細い線にしています。ホログラム-レインボーだと単調な光り方になりますが、レンズはひとつひとつの四角形が放射状に光るので、想像を超えた煌めき方をしてくれます。

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同じように細めに作っている中央の赤い文字もよりリッチな見え方になっています。

逆に”LENS”はフォントが太い分、露出している面積が広めなので模様の形がしっかり見えます。
それぞれ、上からカラー印刷を施していますが、色味によっても印象が大きく変わりますね。

与えたい雰囲気や印象によって、面積や色を使い分けてみてもいいかもしれません。


ホワイトインクで上品な輝きに

デザイン全体に印刷されているホワイトインクですが、基本的には濃度を0%か100%で作ってます。ただ、左側の流動体のようなオブジェクトは10%から40%の濃度で設定しています。

文字の裏にホワイトインクのみで印刷したオブジェクト
文字の裏にホワイトインクのみで印刷したオブジェクト

ホログラムの素材自体、シルバーベースで割とカジュアルな雰囲気です。しかし、フワッと白っぽくしてあげることでパールのような光沢になり、上品めな印象に仕上がります。

ホワイトインクの濃度については、無料サンプルのカラーチャートでご確認ください。
すでにサンプルを持っている方でも、何年も前のサンプルにはホワイトインクのチャートが載っていない場合があります。ぜひ、新しいサンプルをご請求ください。2回目でも無料でお送りさせていただきます。


ハーフカットで小さなステッカーを作る

半券部分を剥がして小さいステッカーとして使えるようになっている
半券部分が剥がして小さいステッカーとして使えるようになっている

デジタのシール・ステッカー印刷では本物のチケットのようなミシン目や裏面の剥離紙へのスリット加工には、残念ながら対応していません。
そこで今回は半券の部分にハーフカットを入れて、印刷のKOKOROMIの小さいロゴステッカーが使えるようにしました。

過去のデザイナーの実験!銀紙への印刷表現の一例として紹介した商品タグでも同じアイデアを使用しています。通常、そのまま捨てられる商品タグをステッカーとして印刷して、ハーフカットを入れてショップロゴステッカーとして使えます。
ハーフカットはカットラインから2mm以上間隔をあける必要があるのでデータを作成する際にはご注意ください。

また、デジタでは紐通すような穴あけの加工はできないため、ステッカー納品後に穴あけパンチで開ける必要があります。

ステッカー付き商品タグ
下部がステッカーとしても使える商品タグ



ラミネートの種類による質感と輝きの差

ラミネート加工は、表面を保護するのが最も大切な役割ですが、質感を変えることで印象を操作することができます。
このアイテムはマットラミネート加工を施していますが、試作の段階で光沢ラミネートとマットラミネートのどちらも試しました。

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上:マットラミネート 下:光沢ラミネート

光沢はより、輝きが強くなる印象。ツルッとした質感。ホログラムの柄をバチバチに強くしたい人におすすめです。

マットラミネートは若干乳白色がかったフィルムなので、全体が少し淡めに仕上がります。
もったりした触り心地でホログラムの輝きは若干弱まります。リッチな印象を与えたい人におすすめです。


またラミネートフィルムの厚みがマットラミネートの方が厚めなので、手に持った時にしっかりとしています。光沢ラミネートは普通のステッカーくらいのちょっとペラッとした厚みです。

この差に関しては、写真よりも実物でぜひご覧いただいたり、触り心地を感じてもらいたいです。


【注文受付期間】
2022年2月28日(月)10:00から3月13日(日)23:59まで
アイテムの数には限りがあります。なくなり次第、受付を終了いたします。
また無料アイテムに関してはおひとりさま1つに限らせていただきます。

印刷のKOKOROMIでは今回のリリースを第7弾として、金の色見本のホログラム-ノイズも配布しています。それとホログラム缶バッジのセットも販売しています。
ホログラムづくしで楽しみたい方、パターンの違いを確かめたい方はぜひ以下の期間にご注文ください。
あわせてデータのホワイトインクの濃度を見比べると、よりわかりやすいです。


インハウスデザイナーから直接届く、ちょっとつっこんだときめく見本帖
様々な商品を扱う印刷通販デジタのデザイナーたちが、
印刷と加工の知識と技術をフル活用して作ったデジタの"試み"。
実物とデータの両方を手にとって、お楽しみ下さい。
あなたのデザインのヒントになる作品と出会えるかもしれません。



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