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注文時の面積の計算方法について

一般的なチラシや名刺のような規定サイズが決まっている印刷物は、面積を計算する必要がありません。しかし、シールやステッカー、マグネットのようなデザインに合わせて自由な形にカットできる印刷物は、注文の際に面積の計算が必要になってきます。
印刷通販デジタでは自由形状の印刷物が多く、注文時に面積が求められる場合があります。ちょっと面倒だなと思うかもしれませんが、面積計算はいたって簡単です。どんな形状でもカットラインの縦と横の長さを掛け算するだけです。ですが、サイズの単位やカットライン形状によって気をつけたいポイントがいくつかあります。今回はそんな自由形状の面積の計算方法について詳しく説明します。



よくある”単位”間違い

注文の際には、必ず目安となるサイズ別の料金表があります。印刷通販デジタのサイトでは面積単位が平方センチメートル(㎠)で表示されています。この単位をよく覚えておいてください。
よくある間違いとして、IllustratorやPhotoshopデータの表示単位をmmのまま掛け算してしまうことです。表示単位がmmになった状態だと計算結果が平方ミリメートル(㎟)になります。 ㎟と㎠を勘違いして入稿してしまうと注文内容とデータのサイズに相違が出てしまいます。それでは、データチェックの際にどちらが希望のサイズなのかわからず、注文不備またはデータ不備となってしまいます。なので、制作ソフトの環境設定で表示単位をcmに変えるか、面積の単位を㎠に変換してください。

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面積計算のポイント

単位の間違いの他に面積を計算するのに気をつけたい3つのポイントがあります。注文とデータでサイズの相違があると、確認が必要になり納期がズレる恐れがあります。注文する際は計算間違いがないか確認してから入稿しましょう。

❶塗り足し
❷円の計算方法
❸ハーフカットを追加した場合の計算

塗り足し

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よくある不備のひとつに、塗り足しを含めたデザインサイズで計算してしまうケースがあります。面積の計算は、塗り足しを含めない実際の仕上がりサイズであるカットラインで計算してください。


円の計算方法

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円の面積は通常、小学校で習った「半径×半径×円周率」で計算します。しかし、印刷通販デジタではどんな形状でもカットラインの縦×横で求めます。カットラインのオブジェクトサイズを確認して計算してください。円はもちろん星やハートなど、どんな形状であっても同じ計算方法です。


ハーフカットを追加した場合の計算

まず、ハーフカットとは、シール・ステッカー印刷の加工オプションのことです。台紙を残した状態でシール部分のみに切り込みを入れ、剥がしやすくすることができます。詳しくは過去に「ハーフカットとは」の記事で解説しています。
そして、ハーフカットには2つのパターンがあり、それによって計算方法が異なるので順番に説明していきます。

1.内側にカットラインを追加した場合
1つ目のパターンは、四角形のカットラインの中にハーフカットを使用したシールです。「台紙部分にもデザインが可能なマルチシール」としてオリジナルグッズの販売やノベルティ用途で多くの方から注文をいただいている人気のオプションです。この場合ハーフカットを囲う、一番外側のカットラインで面積を計算します。

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2.外側にカットラインがない場合
2つ目のパターンは先ほどと違い、一番外側にカットラインがない状態のものです。大きな違いとして、カットラインの外側の不要な部分が取り除かれるため、剥離紙からシールを剥がしやすいのが特徴です。この場合は、配置したすべてのカットラインを選択したオブジェクトサイズで面積を計算します。

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印刷面積を調整してコストを下げる

費用を安く抑えたい場合は、印刷面積を小さくしてください。デザインの配置の間隔を狭くすると全体の面積が小さくなり、印刷料金が下がります。ただし、それぞれのハーフカットのカットラインの間隔は最低2mmあけてください。

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おさらい

自由カットの印刷物の面積の計算について、理解できましたか?
ここまでのおさらいで一度、実際に計算してみましょう。

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⬇️ 答え合わせは下 ⬇️




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いかがでしたか?ちゃんと計算できましたか?

過去に紹介した「カットラインの作り方」の記事を参考にすると、よりわかりやすくデータを作ることができます。間違ったカットラインを作ってしまうと面積が変わることがあるので、今回紹介したポイントと合わせて不備の無いデータを制作しましょう。
入稿前に確認しやすいよう、面積の計算方法について制作のポイントをまとめたPDFを用意しました。こちらもぜひお手元にダウンロードや印刷をしてご活用ください。ステキなデザインをお待ちしています。



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