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ノンデザイナー必見!グレースケール、白黒の違い

白黒写真、モノクロ印刷… 日常生活でよく耳にしますよね。
どちらも「白と黒」を表現する言葉として使われますが、実はちょっと違うんです。
今回は、白と黒を使ったデータや印刷物を表現するときに使われる「グレースケール」「白黒」の違いについてご紹介します。


グレースケールとは?

グレースケールを階調で表現した画像

グレースケールは、白から黒の間をグレー(灰色)の濃淡で表したものです。 白から黒までを256段階に色を分けてグラデーションのように色を表現する手法です。
細かい表現ができるので、濃淡表現が必要な場合に適しています。デバイス上での表現はグレースケールのようなグラデーションで表現されています。

白黒とは?

白黒印刷をアミ点で表現している画像

白と黒の2色で表現されており、文字や線画などシンプルな表現に多く使われます。
グレースケールのようなグラデーションではなく、点描表現のような網点(アミ点)を使用して色の濃淡を表現します。印刷物は網点で表現されています。

モノクロは白黒ではない!?

「モノクロ」と「白黒」は違う意味を持っていることをご存知でしたか?
プリンター印刷で使われる「モノクロ印刷」は、一般的に黒(ブラック)の単色で印刷したものを指します。そのため、”モノクロ=白黒”という意味がコピー機などでは定着しました。
ただ、”モノクロ”の言葉自体は「モノクローム」の略で単色を指していますので、セピアや赤・青などの色味があるのもにも使われます。

どう使い分ければいいの?

デジタルでも紙面などの印刷物でも、デザインによって使い分けができると役に立ちます。ここでは、表現方法が異なる「グレースケール」と「白黒」を比較してみましょう。

フルカラー、グレースケール、白黒の比較

パターン1:表現方法

グレースケール
滑らかで細かい表現ができるグレースケールは、写真やイラストなどを表現する際に活躍してくれます。白黒と比べると、より滑らかで豊かな表現ができます。

代表的な用途
・写真やイラストを含む印刷物
・商品画像
・グラデーションを使ったデザイン

白黒
「白黒」は中間の豊かな濃淡を表現するには不向きな印刷方法ですが、エッジが強調されるので、シャープさを表現したい場合は”白黒”がおすすめです。

代表的な用途
・テキストメインの文書
・白黒印刷のチラシやパンフレット
・シンプルなロゴやイラスト

パターン2:データサイズ

データサイズの大きい順に並べると下記の図のようになります。

画像ごとのデータサイズの比較

画像を数点使うだけならあまり影響はないかもしれませんが、たくさんの画像を使う媒体では、データ容量の差が作業効率にかなり影響してきます。 重いデータをたくさん使うと、作業中にパソコンがフリーズしてデータが保存できてない、データをアップロードするのに時間がかかる、など、トラブルが起きやすくなります。 
データのサイズは「扱う媒体・データのサイズ・数」を基準に変えていくのがおすすめです。調整する場合は、元データはそのまま保管しておくと何かあった時に助かりますよ。

白黒の印刷データを作るときの豆知識

小さい文字や細い線、薄い色を印刷した時、
「こんなに文字読みづらかったっけ?」と思ったことありませんか?
これは先ほどご紹介した白黒のように、印刷する時に濃度100%以下の色表現が「網点(アミ点)」と言う点描のような状態で表現されるのが関係しています。
色の濃淡を表現する時、データ上ではどれだけ低い濃度でも均一な色で表示されます。ですが、実際に印刷をすると濃度が100%以下の部分は網点の大きさで濃度を調整しているんです。

アミ点での太さごとの見え方比較

同じ大きさの「A」ですが、左は濃度90%、右は30%と薄くなっています。
拡大すると、色の薄い方は点よりも余白の方が目立ってしまい、文字が読みづらいのがわかると思います。小さい文字や細い線に薄い色を指定して印刷してしまうと、塊として認識しづらくなり、文字がかすれたり、線が点線のように見えてしまいます。
対策として、小さすぎる文字や細すぎる線は”濃度100%”で制作するのがおすすめです!

濃度100%にする目安
文字:5pt未満 約1.76mm
線 :0.25pt未満 約0.09mm

より詳しく知りたい方は「色の濃度と網点」をご覧ください。

いかがでしたでしょうか?
今回は、白と黒を表現する「グレースケール」「白黒」「モノクロ」についてご紹介しました。
豊富なグッズを扱う印刷通販デジタのサイトでは、データを制作する際の注意点や基礎知識もまとめています。オリジナルグッズを作る際は、参考にしてみてくださいね。
みなさんの創作活動に役立つ情報をご紹介していきますので、次回もお楽しみに!


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