きれいに貼って剥がせる紙種はどれ?「ウォールステッカー」開発の裏側
オリジナルのシールやステッカー作成が得意な印刷通販デジタで、ウォールステッカーも作れるようになりました。
デジタでは、毎年必ず新商品をリリースしています。企画開発事業部で日々、商品を開発している私たちが一体どのようにしてウォールステッカーを販売するに至ったか紹介します。
デジタのウォールステッカーについて
ウォールステッカーは、壁紙のように数年、数十年と貼り付ける用途ではなくお部屋の装飾として短期間貼り付けるため、使用後にきれいに剥がせるかどうかが重要となってきます。
デジタで作れるウォールステッカーも再剥離のりを使用しているため、貼ったあとも剥がしやすく、壁にのり残りがなくお使いいただけます。
壁紙と違和感なく貼り付けたい方は、質感が気になると思います。デジタで販売するウォールステッカーの紙種はキャンバス地の塩ビ素材です。そのため、キャンバス生地のような凹凸のある質感です。
実際に壁紙と合わせてみたい方は無料でサンプルをご用意していますので、ぜひご請求ください。
実は別の紙種にするつもりだった!?
ウォールステッカーは素材と表面の質感が異なる4種類が候補として上がっていました。
まずは、すべて壁に貼り付けて耐久性をテストしましたが内2種類はすぐに剥がれてしまいました。剥がれずに残ったのはフラットな表面のPET素材とキャンバス地の塩ビ素材です。
どちらも耐水のフィルム素材ですが、PETは価格が安く、塩ビは高いです。デジタでは1枚から注文できる特性上、できる限りコストを抑えたほうが気軽に注文しやすくなるためPET素材が有力候補になりました。
ただ、先ほど説明した通り、最終的にリリースしたのはキャンバス地の塩ビ素材です。
ではなぜ変更になったのか?それは粘着力のテスト結果によるものでした。
どちらも再剥離のりで普通のりと比較して粘着力は低いものの、PET素材は粘着力が若干強く、壁に貼り付けて剥がすと、壁紙も一緒に剥がれてしまいました。“しっかり貼り付いて、きれいに剥がせる”が理想です。粘着力が強くても、壁を傷付けては元も子もありません。これでは商品にならず、PET素材の販売は断念しました。
少しお値段は高くなりましたが、塩ビ素材は壁紙が剥がれることはなく大判サイズでも重みでステッカー自体が剥がれてしまうことがなかったため採用しました。
2種類のウォールステッカー
ウォールステッカーは、長尺のシートタイプとハーフカットを追加して複数のデザインを入れられるマルチタイプの2種類ございます。
壁紙にもポスターにもなるシートタイプ
シートタイプはその名の通り、四角形にカットした1シートごとに納品するウォールステッカーです。最小A5サイズから2,800mm×1,030mmまでの幅広いサイズで作成できるので、大判サイズを壁紙のように貼り付けるだけでなく、ポスターとしても使用できます。
自由なカットとデザインのマルチタイプ
マルチタイプは1シート内にハーフカットを追加することで、自由な形状にカットでき、さらに複数のデザインを詰め合わせることができます。誕生日やハロウィン、クリスマスなどの季節のイベントの装飾、キャンペーンの利用におすすめです。
いつもは商品の紹介をメインにしていましたが、今回は新商品開発の裏側についても紹介してみました。
素材や接着のりなど、細部までこだわって開発されたウォールステッカー。デジタでぜひ作ってみませんか?