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制作のポイント

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印刷通販デジタの印刷物の制作する際のポイントを書いた記事をまとめています。
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透過画像のつくりかた

写真やロゴなどの画像を使ってデザインを作成するときに、背景が邪魔になってしまうことがよくあります。 Photoshopなどの専門的なソフトを使えばすぐに必要な部分だけ切り抜けますが、有償のソフトが多く手が出しづらいですよね。 今回はそういったソフトをお持ちでなくても、透過画像が作れる方法をいくつかご紹介します。 画像の"透過"とは「透過」とは、画像の背景や一部分が透明になっていることを指します。 不要な部分を透過させることで、被写体やロゴなど必要な部分だけを切り抜くことが

適切な"接着のり"の選び方

こんにちは、印刷通販デジタです。 シールやステッカー、ラベル印刷を得意とする印刷会社として全国からオンラインで受注して印刷しています。 もちろん、デジタ以外にもシールを得意とする印刷会社や印刷通販は多くあります。その印刷会社の中でもデジタが得意とするのが柔軟なカスタマイズ性です。印刷物の仕様を事細かに設定でき、用途に適したシールやステッカーを手軽に作ることができます。 例えば、訂正用シールや冷蔵用シールなど、パッケージ化された状態で注文を受け付けているところが多いなか、

注文時の面積の計算方法について

一般的なチラシや名刺のような規定サイズが決まっている印刷物は、面積を計算する必要がありません。しかし、シールやステッカー、マグネットのようなデザインに合わせて自由な形にカットできる印刷物は、注文の際に面積の計算が必要になってきます。 印刷通販デジタでは自由形状の印刷物が多く、注文時に面積が求められる場合があります。ちょっと面倒だなと思うかもしれませんが、面積計算はいたって簡単です。どんな形状でもカットラインの縦と横の長さを掛け算するだけです。ですが、サイズの単位やカットライン

塗り足しと余白について

最近はオンライン化が進み、手軽に印刷会社に注文できるようになりました。デザイナーのような専門職ではなくても利用する人が増えています。しかし、印刷会社に注文をしたことがある人でも、塗り足しと余白がなぜ必要なのか理解している人は少ないのではないでしょうか。対面ではなくオンラインで簡単に完結してしまう分、印刷会社側としては、お客さまの理想の仕上がりが想像しづらいです。そのため、入稿データに塗り足しと余白がないと、想像と違う仕上がりになってしまう恐れがあり、不備データに繋がります。

シール・ステッカーの仕上がりを決める「納品形態」とは?

今回はシールやステッカーの仕上がりのカタチをカスタマイズする注文「納品形態」についての制作のポイントを紹介します。 納品形態とは? チラシや名刺のカタチは誰もが思い浮かぶ四角形ですが、シールには定番と言えるカタチがありません。 用途によってそれぞれ適した仕上がりのカタチが求められます。この仕上げの種類を指定する事を「納品形態」といいます。 今回はシールの4種類の納品形態のご紹介と、それぞれのカタチによって定められたルールをかんたんに説明します。シール・ステッカーのデザイン

ハーフカットとは?制作のポイントとルール

今回は「ハーフカット」についての制作のポイントを紹介します。「はじめて聞く」という方も多いかと思いますがシールやステッカーの加工方法として、とても多く使われる手法です。 シールやステッカーのカットには上図のように2種類あり、それぞれ希望の見た目に合わせて使い分けます。1枚ずつ販売されている一般的なステッカーはカットラインに合わせて、剥離紙(台紙)ごとカットしています。カットラインについては以下の記事で解説しています。 これに対してハーフカットは剥離紙を残した状態で、シール

カットラインの作り方

まずはじめに、カットラインの説明をします。 名刺やチラシ、冊子のような印刷物は断裁機でまとめて裁断するためトンボを使用して断裁位置を指定します。 しかし、シールやステッカーのような既定のサイズもなく、デザインに合わせた自由な形状で作られている印刷物では、データからカットの形を指示している線を読み取ってカッティングマシンでカットします。その線のことをカットラインと言います。 機械は従来のトンボではなくカットラインとして指定されたパスを読みとるので、使用するソフトがIllust